春季大会(本大会)準決勝 vs宮崎台バーズさん
両手の握りこぶしを合わせて誇らしげに空に掲げ、グリグリとねじる花フラの選手たち。
話題のヌートバー選手のペッパーミルパフォーマンスだ。
遠くアメリカで侍ジャパンが決勝進出をかけて戦っている最中、宮前区では春季大会決勝進出と川崎市大会への切符をかけた大一番が繰り広げられた。
相手は新人戦で準優勝だった強豪・宮崎台バーズ。
フラワーズは新人戦3位。
是非とも勝って市大会へと繋げたいところ。
チャンスは早々に訪れた。
1回裏、1アウトランナー無し。口火を切ったのは2番・キャプテン。
1ボール・1ストライクからの絶好球を一閃。ボールは綺麗な弧を描いてセンターを越え、2ベースヒット。
続く3番の送りバントが相手のミスを誘い、フラワーズ先制!さらに4番がセンターへ運んで1点追加すると、6番がレフトへ流し、3-0。
初回からの猛攻にチーム全体が沸き立ち、選手たちはこぞってペッパーミル。
しかし、誰よりも先にペッパーミルを挽いたのは、私が見ていた限りでは、ベンチで熱い檄を飛ばす29番コーチだったはず。
その後も闘将・多田井監督の程よくゆる~い、それでいて選手たちの心に響きやすい“喝”に応えるように追加点を重ね、合計8安打で6点をもぎ取った。
投げては、キャプテンが最終6回途中までを1失点に抑える安定の投げっぷり。
ここ最近の試合と比べても明らかにギアが違う。
打って、投げて、チームを引っ張る姿がとても頼もしかった。
球数制限ギリギリまで投げたキャプテンの後、1アウト、1塁でマウンドに立ったのは、私の息子。
大舞台で抑えを任せてもらえるという、大きな経験の場を与えられた。
ありがたいことに、スコアは6-1。
が…、四球1つを含め、あっという間に満塁に。
“生きた心地がしない”とは、こういうことを言うのだろう。
その後、1点を献上するも、最後はなんとか耐えて三振でゲームセット。
息子のぎこちないガッツポーズが印象的だった。
私も心の中で密かにガッツポーズ。こんな感情の起伏も少年野球の親ならではの経験だろうか。
今日は、怒らないでおこうと決めた。
【3/21 春季大会・準決勝 花の台フラワーズ6-2宮崎台バーズさん】
春季大会決勝は3月26日。
相手は新人戦で花フラが敗れた、王者・宮崎モンスターズ。
桜が見頃を迎えるフラワーズの季節。いざ、雪辱へ。
(Aチーム担当:フリージア)